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とりあえずかけそば一丁

アニメとか映画とか気になったものについて

誕生日と,教育について一塾講師が思うこと

昨日23歳の誕生日を迎えた某塾講師ことしがない大学生です.今年は「自立」をテーマに頑張ってみようと思います.

久しぶりのブログ更新となりましたが,本日は塾の運営と講師をテーマに投稿してみようと思います.(アニメネタでなくすいません(^_^;))

就活中の友人に聞いたのですが,最近塾講師志望の大学生が多いらしいです,どうやら,バイトで塾講師にのめり込んで,今の職場で働きたいと思う方が多いみたいです.

私は,塾講師というバイト先は(バイトとしての)長所短所がはっきり出る職場だと思っています.つまり,「自分には向いている」「自分には向いていない」がはっきりしているバイトということです.

というのも,塾講師の場合,かなり自分の采配で業務に積極的に関わることが出来るからです.

例えばコンビニの場合,いくら自分が業務に対して積極的な感情を抱いていたとしても任される仕事は発注がいいところと言えるでしょう.

それに対して,塾講師の場合,保護者,生徒の方と一対一の関係になれるため,かなり責任感のある仕事を出来ることがあります.(これは会社によって差があるかもしれません)
これが塾講師の醍醐味だと思うわけですが,このようなシステムは一方で二極化を生む可能性を孕んでいます.

二極化とは,「業務に対して積極的になれる人」(極端に言うとバイト戦士というやつです)と「業務に対して積極的になれない人」(ながらバイトとでも言っておきましょうか)の差が激しくなるということです.

このような二極化が進行すると私が考える理由としては「業務に自由に関われるが故に,コミュニティに同調圧力が生じる」からです.

例を一つ挙げます.10人のバイトと1人の社員がいるコミュニティがあるとします.バイトの中に2人「バイト戦士」がいると,彼等が中心となって「バイト職員のスキルアップ」の取り組みが始まります.そうすると,そのような環境に順応出来る人と,「めんどくさい」として業務からエスケープする人の分離が始まります.
問題なのは,塾講師の場合,一旦積極的に関わり始めると抜け出せなくなるというジレンマが’あることです.
これは,他のバイトと異なり塾講師の場合,バイトでも保護者や社員に「この職員ならこのような授業をしてもらえる」「このような仕事を任せられる」という期待に繋がりやすいことが大きいです.

このように,塾講師というバイトは職への自由度が高いゆえに一度嵌ると抜け出せない蟻地獄のような構造になっていると言えます.

塾講師のバイトに対して否定的な意見を書き連ねましたが,一方でこのようなシステムは職員のアイデンティティを増長する役割を果たしています.つまり,「ここにいる意味」を探しやすいということです.
これは,上述したように塾講師がある程度代替不可能な職業という側面を考えていただければ容易に納得して頂けると思います.



さて,私が問題提起したいのは,塾講師がこのような環境に置かれることで,「塾の職員が先細りするのではないか?」ということです.

私は何事においても「多様性」というものが大事であると考えています.(賛否両論あるかもしれません)
これは塾講師においても同様です.この場合の多様性とは即ち,「やる気のある講師とあまりない講師がバランスよく配置されている」ということです.

塾に生徒を預ける側としては,講師がやる気に満ちあふれていることが嬉しいに越したことはないですが,バイトは世を動かしている塾業界,中々そうも行きません.

そうすると,バイトが「やる気にあふれた人」で先鋭化することは一見よいことに見えますが,これはかなり危険であります,

何故なら,そのような環境になった場合,やる気のない人がどんどん退職し,「やる気のある職員」のみが授業を受け持つようになり彼等の負担が増大するからです.

このような環境では,いざやる気のある職員が病気になったり,鬱で退職したりすると均衡が崩壊します.

それを避けるため,職員の多様化をもたらし,「ある程度やる気がなくても働ける職場づくり」が必要と私は考えます.

これはある意味社会主義的であり,賛同されない方も多いと思います.

しかし私は,このような正規職へのハードルが高い今だからこそ職のスキルそのものへのハードルを下げてやる必要があるように感じます,

もしくは,職へのハードルを下げずに,職へのインセンティブを上げるという解決策もあります.これは,具体的な例を挙げると「あの人がいるからこの職場で働きたい」というような意識を従業員に持たせることです.

しかし,これはそのリーダーが交代するとシステムが容易に崩壊します.

そのため,塾業界で必要とされるシステムとは「誰が働いてもいいけど,誰もがやりがいを感じることが出来る職場」であると思います.

これは二律背反であると思われますが,実現不可能ではないと思います.

それには,バイトレベルで要求される仕事を社員が吸い上げ,社員が適宜アドバイスするということです.

これは,今まで「バイトが積極的に関われていた」関係を打ち切りバイトと社員の関係をはっきり分けることです.

これにより,バイトの管理を通して「誰が働いてもいいけど」を実現し,一方,社員のアドバイスを通じて「誰もがやりがいを感じることが出来る」職場を実現できると考えます.

重要なのは,責任ある立場の人が管理を徹底することです.
但しそれは同調圧力的なものや,パワハラ的なものではあってはならず,あくまでアドバイスに留めることです.

今バイトをしている若者世代は,私が言うのは憚られますが極めて真面目であると思います.
大事なのは,それを管理し誘導する上の世代の技量です.





今後の塾業界を支える上で益々バイトの役割は重要になっていくと思います.その中で,「如何にバイトが働きやすい(圧力を感じずに働ける)環境を作るか」が今後問題になっていくような気になって仕方がありません.