とりあえずかけそば一丁

アニメとか映画とか気になったものについて

『宇宙をかける少女』論

昨日の論考では、「宇宙をかける少女」について物語の文脈に沿って考察しました。

本日は、作品『宇宙をかける少女』の特殊性に焦点を当てて論じてみたいと思います。

宇宙をかける少女』で特徴的なのは、主人公である秋葉が「成長しない」ということであると考えます。所謂「ビルディングスロマン」と呼ばれる作品群、特に少年漫画に多いですが、これらの作品は、「作品を通して主人公が成長すること」に眼目をおいています。つまり、主人公の成長を通して「努力、仲間」といったものの大切さを伝えることが主眼となっています。これは、少年漫画に限らず、多くの作品に共通して見られます。

ところが、『宇宙をかける少女』において、「主人公の成長」を取り上げるシーンはほぼ皆無と言えるでしょう。唯一と言えるのが、レオパルドを励ますシーンと、最終話近辺で秋葉がレオパルドを討つことを決意するシーンです。しかし、これらのシーンにおいても、秋葉の明確な成長は語られておらず、あやふやなまま物語は進行します。レオパルドを討つことを決意するシーンでは、秋葉が決意する場面が象徴的に描かれていますが、特に秋葉に内面的な変化をきたす描写はありません。(「気づき」はありますが)

このように、主人公の成長を描かない理由としては、「秋葉が運命的に『鍵』としての役割を担っている」ということが挙げられます。

ビルディングスロマンでは、主人公の特異性というのは表立って描写されることはありません。(もちろん、主人公がある種の「異能」の持ち主であることは隠しませんが)それは、ひとえに「読者が感情移入出来る主人公であるため」ということに尽きるでしょう。主人公は、天才的な才をもちつつも、読者に寄り添った存在であらなければならないのです。
本論においては脱線となりますが、それと同時に「思いの強さ」というのも少年漫画(あるいは少女漫画)においては重要なファクターとなります。

秋葉はそれに対して、物語序盤から「運命」が明示されている存在であります。この作品の主眼は、そのように「運命づけられた運命」に対してどう立ち向かうかにあります。

このような状況にあったとき、よく取られる行動としては、「その運命から逃げる」ということです。そして次にあるのが「運命に抗う」ということであります。

さて、では秋葉はどのような存在なのか?

昨日も述べましたが、秋葉は主人公のキャラクターとしては極めてニュートラルと言えます。何がニュートラルかというと、「家柄としては立派な財団」であるが、「主人公自身には特殊な力はない(自覚していない)」ということです。このように、属性(家柄などの要素の集合)としては強力だが、個人で見ると弱いというのは、比較的感情移入しやすいキャラクターと言えるでしょう。また、劣等感を抱えているとうのも感情移入しやすいポイントです。(視聴者の年齢層を考えるとコンプレックスを抱えているのがむしろ普通であるから)

特筆すべきなのはむしろここからで、上述したように一般的なドラマでは「運命的から逃げる」「運命に抗う」といった物語が展開させるのですが、『宇宙をかける少女』にはそれがない。むしろ、描かれるのは「運命に対して無自覚な自己」なのです。

秋葉は25話まで、「宇宙をかける少女」とは何か?そして己とは何か?を問い続けます。それに対する秋葉の望む解答は得られませんが、秋葉は結局レオパルドを討つことを決意します。しかし、この決意も、秋葉が25話の物語の経過の上に成り立った決意とは言いがたい部分があります。秋葉は妹子の利他的な精神に気づき、それに感化されるという描写なのですが、それが果たして25話間の旅に基づくものかと言うとそうとは言えないでしょう。

つまり、秋葉は「なんとなく」自己の道を追いつづけ、「なんとなく」自己の役割を認識し、「なんとなく」世界を救う戦いに出るという、ビルディングスロマンとはかけ離れた存在であると言えます。

この「なんとなく」は秋葉だけでなく、作品全体に通底している流れと言えます。例えば、神楽が偶然寝返り、ナミに説教しに行ったように。

結論すると、秋葉は「宇宙をかける少女」という運命を受け入れる存在です。但し「なんとなく」。それは「自己実現」という主体的な目的から目を逸らすことになります。しかし、運命からは抗えない。皮肉的に言うと、社会的圧力によって運命を受け入れることを強いられつとも言えるでしょう(これの典型が風音、その逆がナミ)

宇宙をかける少女』は結局、「運命(全能性)」希求しながら「運命」に無自覚であること、それが「自由意志」全うすることではないかというテーゼを提示しているのではないでしょうか。形而上学としての「決定論」と「自由意志」の対立ではなく、事実問題として「運命」に巻き込まれたとき人はどう生きるべきか。その答えとしての「運命への無自覚」…






人は時として、社会からの圧力や責任感に飲まれて、自分を見失うこtがあります。そんなとき、自己をどう再発見するか?『宇宙をかける少女』とは文字通り「宇宙(想定されている世界としての宇宙)を自由に駆ける少女」ではないでしょうか?

「宇宙をかける少女」とはなんだったのか

今回は『宇宙をかける少女』より、「宇宙をかける少女」について考察してみようと思います。


本論に入る前に、作品の外縁的な部分について触れておこうと思います。


宇宙をかける少女』は2009年に地上波で放映されたアニメです。監督:小原正和、アニメ制作;サンライズ舞-HIMEスタッフによる作品です。

主人公の獅子堂秋葉がある日ブレイン・コロニーであるレオパルドと出会うことから、様々な事件に巻き込まれるというドタバタSFアニメという感じです。



さて、ここからいよいよ本論である「宇宙をかける少女」の考察に入っていきます。

宇宙をかける少女」というワードは作中何度も登場するキーワードで秋葉とナミを指して呼称されますが、その意味が直接的に語られるのは第25話においてです。
 
   秋葉「大体なんなのよ、宇宙をかける少女って!」
   神楽「イグジステンズのクイーンにして黄金銃を持つ乙女、ブレイン・コロニーとの戦いに終止符を打つ、それが宇宙をかける少女
   ―宇宙をかける少女 第25話より

この文章から読み取れるのは、「宇宙をかける少女」が「力」の持ち主であり、戦いにおける重要な「鍵」だということです。しかし、この直接的な言及のみでは、このキーワードの作中に通底する深層的な意味を読み取ることは出来ません。
そこで、「宇宙をかける少女」が指す対象、すなわち獅子堂秋葉について考察することで、「宇宙をかける少女」について考えてみたいと思います。

獅子堂秋葉は巨大な財団である獅子堂家の三女です。他の姉妹が、各々の特性を生かした道を歩んでいるのに対し、何の取り柄もないことからコンプレックスをいだき、自分にしか出来ないことを追い求めています。
このことが、如実に表れているのが第1話の次のシーンです。
 
   秋葉「他人を巻き込むな、このバカ!私はね、将来の夢もないし、何をやればいいかも分からない。けどね、死にたくはないの!探したいの、自分がやりたいことを!自分にしか出来ないことを!」
   ―宇宙をかける少女 第1話より

この秋葉のパーソナリティが「宇宙をかける少女」にかかわりがあるという示唆が第2話で見られます。
  
   神楽「なるほど、彼(レオパルド)が気に入るわけね。夢もなくやりたいこともない。何も無い、可哀想な子。」
   秋葉「ずいぶんはっきり言いますねぇ。誰ですか、あなた?」
   神楽「だから、誰よりも走ることが出来る。どこへも向かっていないあなたは、ずっと立ち止まっていた。体には力が溢れていて、どこにだって駆けていける…違う?」
   秋葉「う〜ん…あの〜、何のことやら?」
   神楽「楽しみだわ、わくわくする…宇宙をかける少女
   ―宇宙をかける少女 第2話より

第2話以降なし崩し的に、秋葉はレオパルドのパーツ探しに協力することになります。そして第4話の事件により、秋葉は一度レオパルドのパーツ探しに協力するのをやめ、ほのかと口論になります。それが、以下のシーンです。


   ほのか「次のパーツは月にある」
   秋葉「やだ…」
   ほのか「なぜ?」
   秋葉「もう顔もみたくない、あいつの…」
   ほのか「そんなに怒ることはない」
   秋葉「怒るに決まってるでしょ!」
   ほのか「あたしは、裸にされても平気」
   秋葉「わたしは平気じゃないの!」
   ほのか「秋葉がいないとレオパルドが困る」
   秋葉「なんで…あいつが?」
   ほのか「レオパルドが秋葉を選んだから」
   秋葉「なんで…なんであたしなの?あたしに…なにがある        の?」
   ほのか「運命を信じて」
   ―宇宙をかける少女 第5話より

ここで、秋葉が「宇宙をかける少女」として選ばれたのは運命であるとほのかは述べています。

さて、日常に戻った秋葉はベッドの上で次のように振り返ります。

   秋葉「ベッドで寝るの久しぶり〜。ホント…久しぶり」
     「やることないって…こんなに退屈だったんだ…」
   ―宇宙をかける少女 第5話より

この後、いつきに寝こみを襲われたことから、秋葉は再びレオパルドに戻ることを決意します。それは、自分にしか出来ないことを求めるためです。

ここまでの、シーンから、秋葉は運命的に「宇宙をかける少女」としての素質をもっており、但し本人にその自覚はないということがわかります。
そして、始めは、レオパルドに求められていやいや駆けていた宇宙は、そのうち彼女自身の自己実現の旅に変わっていくのです。


作品中では明確に語られていませんが、秋葉とレオパルドに共通するキーワードは「自己実現」であると考えられます。「自己実現」を求めるレオパルドが同じく「宇宙を駆ける」ことを求める秋葉に惹かれて「宇宙をかける少女」を彼女に見出したのでしょう。

しかし、それはあくまで秋葉に運命づけられたものです。ネルヴァルと戦う宿命にある獅子堂家の三女としての役割なのです。その点で、秋葉の「自己実現」は本人にとっては自由意志であるかのように見えながら極めて決定論的であると言えます。



ここまで「宇宙をかける少女」の意味について振り返ってきました。次回は、作品『宇宙をかける少女』は何を語りたかったのかについて考えてみたいと思います。

エロアニメ日々雑記

はてなダイアリーからこちらに仮移行してみました。使いづらければダイアリーに戻そうという腹積もりです。

今回、ご紹介するのは、「euphoria〜真中合歓 地獄始動編〜」と「えろげーびしょ濡れ!?美少女くりえーたーず編」の2本です。

euphoriaはPoRO、えろげー!はcollaboration worksの作品となっています。

この2作品の特徴は、キャラのセリフにあります。どちらも陵辱ものではないのですが、プレイ中の女の子のセリフがとにかくエロイです。

えろげー!に限って言えば、「アヘ顔」もポイントの一つです。本編中に4回ほどプレイシーンがありますが、その全てでアヘ顔を拝むことが出来ます。一応純愛のはずですが…

現状、エロアニメの製作で言えばPoRO、L.が2強でこれらの作品ならはずれはないでしょう。次いで鈴木みら乃あたりでしょう。いずれにしろ、エロアニメは製作ごとに特色が強くでるので、どれか適当に見て気に入ればその会社の作品は概ね気にいるはずです。

最近思うのは、絵とかキャラの可愛さももちろん大事ですが、どういうシチュエーションでプレイするかというのが大きなポイントだと思います。これはアニメに限らずですが。

近年NTRに焦点が当てられ、ほとんどのパターンは出切ってしまった感があります。これからは、NTRを一歩進めてビッチな女の子が流行るのではないでしょうか。上の2作品もうまい具合に「ビッチ化」してくれています。

後は、画期的なNTRシチュエーションでしょうか。最近ですとエレクトさわる先生の作品がシチュエーションに凝ってて面白いです。または、あるちゅ先生の作品のようにNTRと純愛とビッチの狭間を行くようなスタイルが今後増えるかもしれません。

けいおん!!の空気を読む

実は完走していないけいおん!!、最近15話(マラソン大会の話)あたりから見始めたのですが、以前は感じなかった感覚に陥ったのでまとめておこうと思います。

けいおん!!を見てて思ったのが、「他の日常系とは空気が違う」ということ。
日常系のアニメを自分の中で定義しきれていないのですが、ここでは「会話劇を主体とした、ファンタジー要素を排した物語」というようなもので大雑把にまとめておきます。

具体例をあげると「Aチャンネル」「ひだまりスケッチ」「ゆるゆり」「GA」「たまゆら」「スケッチブック」あたりになるでしょうか。芳文社原作の作品が多いですね。

まんがタイムコミックスでは、他にも「ゆゆ式」など、アニメ化はされていませんが日常系に該当するジャンルの作品が多い印象を受けます。

個人的には「たまゆら」にはファンタジー要素を感じるので日常系ではないと考えますが、他者様のブログなどを拝見すると日常系にジャンル分けしているようなのでそれにならいました。

さて、ここまで日常系の定義について述べてきましたが、ここからは「けいおん!!」が他の作品とどう違うかについて考えたいと思います。

Aチャンネル」が典型的だと思うのですが、日常系の作品は登場人物たちの立ち位置がしっかりしています。例えば、るんちゃんがボケ、トオルがツッコミ、ユー子がいじれられ、ナギがまとめ役という感じです。

このように日常系でキャラの立ち位置がしっかりしているのは、物語にオチを付けやすくするためであると考えられます。
日常系作品の多くは4コマ出発の作品なので、アニメ中で深い心情の描写は向いていません(多分に例外はありますが)
それよりも、些細な事件やノリの良い会話劇などを通して、登場人物同士の馴れ合いを描写するほうが向いていますし、それが基本となります。

それに対して「けいおん!!」では他の作品とは違ったアプローチをとっています。確かに「けいおん!!」でも、上に述べたような特徴はほぼ備えていると言ってよいでしょう。特に、唯、澪、律、紬の4人は立ち位置がかなり強固に固定されたキャラです。「けいおん!」(1期)ではこの4人の会話劇を中心に成り立っていた面が強いです。それに対して「けいおん!!」では梓の存在感が徐々に増して来ます。実際に彼女目線で語られる話数もあります。(16話など)
2期では顕著なのですが梓は他の4人と比べるとキャラに一貫性がありません。(1期では真面目な後輩という立ち位置でした)16話ではそのことを彼女が自覚し改善を図りますが、結局徒労に終わります。

このことから何が言えるのかといいますと、「立ち位置の決まったキャラクター」が主体である日常系において「梓」という異質が混じることにより奇妙な空気感を演出しているのです。人物間のエネルギー準位が不安定になるということです。ですから、「けいおん!!」の後半では、梓が自分のアイデンティティをどのように回復させるか、自分の立ち位置をどこにみつけるかが物語の一つのテーマとなるのです。これは他の日常系作品にはないリアルさを作品に与えているのではないでしょうか?

さらに、「けいおん!!」では「会話そのものの面白さ」よりも「会話に漂う空気感」を重視しているように思えます。敢えて会話劇の内容を弱くして、キャラクターの表情、動きといったもので魅せるということにこだわっているように感じます。

これらを総括すると、他の「日常系」作品が「日常」という欺瞞を演じているのに対して、「けいおん!!」では「日常」を「日常らしく魅せる」ことに中心を置いているため、他の作品とは違った感覚を視聴者に与えていると言えると思います。
(これに対するアンチテーゼとして「日常」を考えることが出来ると思います)

鬼父Re-born 旅情編を真面目に推す

新年早速ですが、エロアニメの批評です。
以前から愛用?しているPoROさんから鬼父の新作がやっと発売されました。

今作は以前の外伝の続き物となっており、愛莉ちゃんの好感度がMinから始まる仕様です。
なんで愛莉ちゃんがプンスカしてるかわからないと物語に入り込めないので(それでも抜けますが)未見の方は前作を一通り見ておくことをおすすめします。

内容の詳細に入るとピーだらけになり最早ブログの体をなさないので気になったポイントだけあげようと思います。

キャラデザを見れば分かると思いますが愛莉ちゃんはかなりのツンデレ(ツンエロ?)キャラです。その愛莉ちゃんが薬の作用で☓☓になっちゃうのも面白いんですが、今作の見所はズバリ「純愛堕ち」にあると言えるでしょう。

そもそも最初の作品で愛莉ちゃんはいわゆる「エロ堕ち」しているので本来であれば物語上の拡張の余地はないのですが、そこからNTR要素を導入することにより、また「エロ堕ち」前の状態に戻すことに成功していることがポイントの一つです。

この状態から物語がスタートし、父が薬などの手を用いてなんとか愛莉ちゃんを堕としにかかるのですが、ところがどっこいうまくいきません。(途中いいフラグは立つんですがね…)

結局薬を用いて堕とすのだったらこのブログでとりあげるまでもないのですが、今作では愛莉ちゃんが父に対して純愛を求めるというところに大きなポイントのがあります。

エロに限らず今までのツンデレ堕としは基本的に一過性で「一度堕とすと後はラブラブ」というのが基本形(つよきすなどを参照)ですが、この作品では堕ちから回復した後、愛莉ちゃんが父に求愛する形でまた堕ちるという2重堕ちになっているのです。これは、ツンデレの堕ち方として新しいパターンだと思います。

製作者サイドとしては、愛莉ちゃんを使い回すための苦肉の策だったのかもしれませんが、結果として新たなツンデレの攻略法が成立したのです。

ただ残念なのは、物語のオチが「愛莉ちゃんが酒に酔っていて大胆になった」というもの。最後はツンにもどってしまうんですね〜、これはこれでかわいいのですが(オイ

とにかく、筆者はエロに限らず今後、ツンデレの2重落としという技法が世間に深く浸透していくと睨んでいます。なぜなら2重になることによって男性側のマゾヒスティックな面と独占欲の二つが余計に刺激されるからです。

正直ツンデレというキャラ付けは、ネタ切れ感が否めず今後拡張の余地はないと考えていましたが、今作を拝見してその偏見が打破されました。ツンデレの魅力、恐るべしっ!

2011年のアニメを声優史的観点から振り返ってみる

2011年も様々なアニメが放映されましたね。その中から自分が気になった演技があったものをランキング形式でピックアップしてみたいと思います。


【第10位】
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 めんま (CV:茅野愛衣)
言わずと知れためんまちゃんです。今年の声優アワードの新人賞最有力候補といったところでしょうか。様々な方がが言及しているので今更私から言うことはありません、はい。(ぶっちゃけ個人的にはあまり印象に残ってない)


【第9位】
うさぎドロップ 鹿賀りん (CV:松浦愛弓)
2011年夏フジテレビノイタミナ枠で放映されたアニメ。「家族、子育て」をテーマに取り上げた感動的な作品でしたが、中でもりんちゃんのかわいさに魅了された方も多かったのではないでしょうか。そのりんちゃんのCVを担当したのが松浦さん、まだ子役なので先は見えませんが、このアニメをきっかけに大きく羽ばたくことを期待しています。
名セリフ 「だいきち〜」

【第8位】
GOSICK -ゴシック- ヴィクトリカ・ド・ブロワ (CV:悠木碧)
今や超人気声優の一人となっているあおちゃんこと悠木碧さん。2011年の主要作品にはほぼ出演しています。私が注目し始めたのは紅、キルミンあたりからなのですが、当時から良い演技をしていました。最近は子供以外にも大人っぽい役も担当されていますが、やはり本領は子供役ですね。というわけで、まどかではなくヴィクトリカを選びました。
下手な歌を歌うシーンや、ツンデレの演技がポイント高いです。初めてプレゼントを貰ったシーンが印象的でした。

【第7位】
Steins;Gate 牧瀬 紅莉栖 (CV:今井麻美)
実はアニメは観ていないのですが、ゲームをやってハマったシュタゲ。まゆり役の花澤香菜さん、オカリン役の宮野真守も好演していましたが、アニメの出演本数が少なかったことを考慮して今井さんを選びました。他にもアイマスにも出演されていますし、これからまた注目される可能性大です。シュタゲはやはり最終話ですかね、ゲームでいうと真ED。クリスルートも良いのですが終わり方が悲しすぎるので…
名セリフ 「だから、助手でもクリスティーナでもないと言っとろうがっ!」

【第6位】
花咲くいろは 鶴来 民子 (CV:小見川千明)
シャフト声優小見川さん、まさかの大抜擢!ということでミンチが7位です。
ぶっちゃけ観終わっていないので良い演技の話数とかないんですが、あの棒演技の時代からのギャップで6位。今後も様々な(制作会社の)アニメに出ることを期待しつつ。
名セリフ「ホビロン!」

【第5位】
戦国乙女〜桃色パラドックス〜 豊臣ヒデヨシ/日出佳乃 (CV:日高里菜)
6位は戦国乙女より日高里菜さん。スタドラ、ロウきゅーぶ!、タイバニにも出演されました。ヒデヨシも良かったのですが、タイバニの楓ちゃんも良かったですね。高めの声が女の子としてすごい自然で、今後このような役が増えると思います。まだお若いので、ポストスフィア世代として大きく花開くのを期待しております。

【第4位】
日常 長野原みお (CV:相沢舞)
本多真梨子さんも良かったのですが、ここはやはりちゃんみおで。ネギまファンとしてはたまらんキャスティングだと思うのですがどうでしょう?(まぁ本多さんは角川声優だし…)青二声優は30過ぎてからが華よ!(イミフ)
ポイントとしてはやはり怒涛のツッコミと、日常シーンの緩急の付け方ですね。声質がすごい女の子らしいので、ツッコミ時とのギャップが際立っていました。
名セリフ 「命を燃やせぇ!」

【第3位】
STAR DRIVER 輝きのタクト アゲマキ・ワコ (CV:早見沙織)
正確には2010年の作品に分類されるのでしょうが、早見沙織の演技と歌がすごい印象的だったのでランクイン。そらのおとしものではパッとしなかったのですが(学園祭の歌は別)、去年のえむえむっ!、俺妹あたりから頭角をあらわし、ワコでフィットした感じですね。全編通して、早見さんとワコがシンクロするような素晴らしい演技に感動しました。早見沙織さんはホント声の響きがいいです。歌える声優として今後も頑張って欲しいところ。ポイントは歌のシーンと最終話のモノローグ。

【第2位】
夢喰いメリー メリー・ナイトメア (CV:佐倉綾音)
超弩級大型新人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!という感じ。メリーを見て初めて知ったのですが、少し舌っ足らずで幼さの残った声が非常にメリーとマッチしていました。新人声優で主演は博打ですが、プレッシャーにも負けない好演でした。日高里菜さんと同世代なので、今後のさらなる飛躍に期待。

【第1位】
ジュエルペット てぃんくる☆ 桜あかり (CV:高森奈津美)
これも2010年の作品ですが…名作なので最早語ることはありません、とにかく見てください。そうしなければあかりちゃんの良さはわからないでしょう。
ジュエルペットはキャスティングが素晴らしく、子供向け番組で主役3人とも若手声優と中々思い切っています。サブもくぎゅうや、MAKO、男性陣も福山潤、赤羽根健治を起用してて隙がない。なにより単発ゲストが金元寿子堀江由衣と頑張りすぎです!

高森さんは昨年ですとジュエルペットの他にも夢喰いメリー、日常にも出演されており、今年はAnotherで主演が決まっていると、やっと芽が出てきた感じです。現在ラジオ番組にも出演されていますし、2012年最も注目すべき声優の一人となるでしょう。
演技面でのポイントは、普段ハスキーな高森さんが出す高音がピュアな感じを演出しており、すごい心に響きます。声質が少し独特なので聞き慣れるとすごい印象的に残るんです。
名セリフ 「わ、私…!私の夢は…!テストで100点連発しちゃうの!運動会ではリレーの選手!クラスの人気者になって!みんなに勉強を教えてあげて、生徒会長にもなるの!それからお小遣いをいっぱいもらって!漫画家にだってなっちゃう!ミュージカルのスターにもなりたいし!それから、それから…!」

総括すると、スフィア、花澤香菜沢城みゆきによって侵食された大地に新しい芽が生えたという感じでしょうか。別に彼女らが嫌いなわけではありませんが、声優好きとしては様々なアニメに適材適所で声優が配役されているのが嬉しいわけです。なので、今後新人達が業界を活性化させていってほしいと思います。

ここまで書いて思いましたが、大分タイトル詐欺ですね、そもそも声優史って(ry

まぁリアルな業界の事情的には、コスト削減で大物声優が使えないので、ネームバリューがあり尚且つコストが低い若手を使うしかないわけですが…当面は新人声優による流動化に拍車がかかることを期待したいです。
最近に新人さんはどの方も演技が上手いので(一部例外あり)、ファンたる我々が顔の可愛さやおっぱいの大きさ(おい)ではなく、そういう所を評価して応援する体制が出来れば良いと思います。(といっても事務所の都合とかありますけど…

なにはともあれ2012年は新人声優の年になることを祈りつつ。

2012年も生存戦略

明けましておめでとうございます。気がついたらブログ更新停止してはや3ヶ月が経過という悲惨な事態…今年こそは定期的な更新を目指したいのです、はい。

今年の抱負と致しましては、昨年暮れにLUMIX GF-2を購入したので、写真撮影、映像制作をきちんと勉強していきたいかと思います。アマチュアなりに頑張ってみます。
後は、昨年はアニメばっかり見てたので、今年はきちんと本を読み教養をつけたいと思います。

そんなへんですかね。とりあえずまずは進級を目指して…