とりあえずかけそば一丁

アニメとか映画とか気になったものについて

2011年のアニメを声優史的観点から振り返ってみる

2011年も様々なアニメが放映されましたね。その中から自分が気になった演技があったものをランキング形式でピックアップしてみたいと思います。


【第10位】
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 めんま (CV:茅野愛衣)
言わずと知れためんまちゃんです。今年の声優アワードの新人賞最有力候補といったところでしょうか。様々な方がが言及しているので今更私から言うことはありません、はい。(ぶっちゃけ個人的にはあまり印象に残ってない)


【第9位】
うさぎドロップ 鹿賀りん (CV:松浦愛弓)
2011年夏フジテレビノイタミナ枠で放映されたアニメ。「家族、子育て」をテーマに取り上げた感動的な作品でしたが、中でもりんちゃんのかわいさに魅了された方も多かったのではないでしょうか。そのりんちゃんのCVを担当したのが松浦さん、まだ子役なので先は見えませんが、このアニメをきっかけに大きく羽ばたくことを期待しています。
名セリフ 「だいきち〜」

【第8位】
GOSICK -ゴシック- ヴィクトリカ・ド・ブロワ (CV:悠木碧)
今や超人気声優の一人となっているあおちゃんこと悠木碧さん。2011年の主要作品にはほぼ出演しています。私が注目し始めたのは紅、キルミンあたりからなのですが、当時から良い演技をしていました。最近は子供以外にも大人っぽい役も担当されていますが、やはり本領は子供役ですね。というわけで、まどかではなくヴィクトリカを選びました。
下手な歌を歌うシーンや、ツンデレの演技がポイント高いです。初めてプレゼントを貰ったシーンが印象的でした。

【第7位】
Steins;Gate 牧瀬 紅莉栖 (CV:今井麻美)
実はアニメは観ていないのですが、ゲームをやってハマったシュタゲ。まゆり役の花澤香菜さん、オカリン役の宮野真守も好演していましたが、アニメの出演本数が少なかったことを考慮して今井さんを選びました。他にもアイマスにも出演されていますし、これからまた注目される可能性大です。シュタゲはやはり最終話ですかね、ゲームでいうと真ED。クリスルートも良いのですが終わり方が悲しすぎるので…
名セリフ 「だから、助手でもクリスティーナでもないと言っとろうがっ!」

【第6位】
花咲くいろは 鶴来 民子 (CV:小見川千明)
シャフト声優小見川さん、まさかの大抜擢!ということでミンチが7位です。
ぶっちゃけ観終わっていないので良い演技の話数とかないんですが、あの棒演技の時代からのギャップで6位。今後も様々な(制作会社の)アニメに出ることを期待しつつ。
名セリフ「ホビロン!」

【第5位】
戦国乙女〜桃色パラドックス〜 豊臣ヒデヨシ/日出佳乃 (CV:日高里菜)
6位は戦国乙女より日高里菜さん。スタドラ、ロウきゅーぶ!、タイバニにも出演されました。ヒデヨシも良かったのですが、タイバニの楓ちゃんも良かったですね。高めの声が女の子としてすごい自然で、今後このような役が増えると思います。まだお若いので、ポストスフィア世代として大きく花開くのを期待しております。

【第4位】
日常 長野原みお (CV:相沢舞)
本多真梨子さんも良かったのですが、ここはやはりちゃんみおで。ネギまファンとしてはたまらんキャスティングだと思うのですがどうでしょう?(まぁ本多さんは角川声優だし…)青二声優は30過ぎてからが華よ!(イミフ)
ポイントとしてはやはり怒涛のツッコミと、日常シーンの緩急の付け方ですね。声質がすごい女の子らしいので、ツッコミ時とのギャップが際立っていました。
名セリフ 「命を燃やせぇ!」

【第3位】
STAR DRIVER 輝きのタクト アゲマキ・ワコ (CV:早見沙織)
正確には2010年の作品に分類されるのでしょうが、早見沙織の演技と歌がすごい印象的だったのでランクイン。そらのおとしものではパッとしなかったのですが(学園祭の歌は別)、去年のえむえむっ!、俺妹あたりから頭角をあらわし、ワコでフィットした感じですね。全編通して、早見さんとワコがシンクロするような素晴らしい演技に感動しました。早見沙織さんはホント声の響きがいいです。歌える声優として今後も頑張って欲しいところ。ポイントは歌のシーンと最終話のモノローグ。

【第2位】
夢喰いメリー メリー・ナイトメア (CV:佐倉綾音)
超弩級大型新人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!という感じ。メリーを見て初めて知ったのですが、少し舌っ足らずで幼さの残った声が非常にメリーとマッチしていました。新人声優で主演は博打ですが、プレッシャーにも負けない好演でした。日高里菜さんと同世代なので、今後のさらなる飛躍に期待。

【第1位】
ジュエルペット てぃんくる☆ 桜あかり (CV:高森奈津美)
これも2010年の作品ですが…名作なので最早語ることはありません、とにかく見てください。そうしなければあかりちゃんの良さはわからないでしょう。
ジュエルペットはキャスティングが素晴らしく、子供向け番組で主役3人とも若手声優と中々思い切っています。サブもくぎゅうや、MAKO、男性陣も福山潤、赤羽根健治を起用してて隙がない。なにより単発ゲストが金元寿子堀江由衣と頑張りすぎです!

高森さんは昨年ですとジュエルペットの他にも夢喰いメリー、日常にも出演されており、今年はAnotherで主演が決まっていると、やっと芽が出てきた感じです。現在ラジオ番組にも出演されていますし、2012年最も注目すべき声優の一人となるでしょう。
演技面でのポイントは、普段ハスキーな高森さんが出す高音がピュアな感じを演出しており、すごい心に響きます。声質が少し独特なので聞き慣れるとすごい印象的に残るんです。
名セリフ 「わ、私…!私の夢は…!テストで100点連発しちゃうの!運動会ではリレーの選手!クラスの人気者になって!みんなに勉強を教えてあげて、生徒会長にもなるの!それからお小遣いをいっぱいもらって!漫画家にだってなっちゃう!ミュージカルのスターにもなりたいし!それから、それから…!」

総括すると、スフィア、花澤香菜沢城みゆきによって侵食された大地に新しい芽が生えたという感じでしょうか。別に彼女らが嫌いなわけではありませんが、声優好きとしては様々なアニメに適材適所で声優が配役されているのが嬉しいわけです。なので、今後新人達が業界を活性化させていってほしいと思います。

ここまで書いて思いましたが、大分タイトル詐欺ですね、そもそも声優史って(ry

まぁリアルな業界の事情的には、コスト削減で大物声優が使えないので、ネームバリューがあり尚且つコストが低い若手を使うしかないわけですが…当面は新人声優による流動化に拍車がかかることを期待したいです。
最近に新人さんはどの方も演技が上手いので(一部例外あり)、ファンたる我々が顔の可愛さやおっぱいの大きさ(おい)ではなく、そういう所を評価して応援する体制が出来れば良いと思います。(といっても事務所の都合とかありますけど…

なにはともあれ2012年は新人声優の年になることを祈りつつ。

2012年も生存戦略

明けましておめでとうございます。気がついたらブログ更新停止してはや3ヶ月が経過という悲惨な事態…今年こそは定期的な更新を目指したいのです、はい。

今年の抱負と致しましては、昨年暮れにLUMIX GF-2を購入したので、写真撮影、映像制作をきちんと勉強していきたいかと思います。アマチュアなりに頑張ってみます。
後は、昨年はアニメばっかり見てたので、今年はきちんと本を読み教養をつけたいと思います。

そんなへんですかね。とりあえずまずは進級を目指して…

千年女優

気づいたら、ブログ更新が2ヶ月前…だと!?

秋の学祭イベントの情報が着々と出揃っていますね。慶應大学の学祭も上手くいくことをお祈り申し上げます(他人事

夏休み中にいろいろなアニメ作品を観させてもらったのですが、面白いと思ったのが今敏監督の『千年女優』です。

その後、同監督作品の『パプリカ』も観ましたが、『千年女優』の方が個人的には面白かったです。

これらの作品では、多様な情報を一つの画面に秩序付け、尚且つ流れるように画面が変化するのが美しいです。

特に、『パプリカ』における夢の描写は、夢の本質を突いている素晴らしい演出だと思いました。

千年女優』は折笠富美子が可愛いです。

いや、愛の力って素晴らしいですね!

ロボットアニメ録「機動戦艦ナデシコ」

大学生らしくたまにはレンタルでも見ようかと。

というわけで選んだのがこれ。

佐藤竜雄作品のシゴフミが面白かったので、期待しつつ拝見。

・・・

美少女×ロボットアニメ、今で言えば萌えの先駆け的な作品。
ここまで主人公のハーレムを全面に押し出した作品は当時先進的だったと思う。
そのせいで、「こんな女性はいない」というバッシングもあったそうな。

今見てみると、逆にこのタイプの主人公が今ではメジャーになっている。特に何かできるわけでもないのにモテるという。(アキトがエースパイロットというのは全く納得がいかないし、そのような描写も見当たらないのだが…)

女性キャラは、ユリカ、ルリルリ、リョーコ、メグミちゃんと全タイプ揃っていてどれでも好きなの持って行きなっ!という感じ。
特にユリカ役の桑島さんの演技が光ります。彼女の演技でユリカの人間らしさ、ただの天然じゃない感情の起伏などが視聴者に伝わっていたと思います。
桑島さんについては、EDの歌を担当していたことや、顔出しの番組があったところからアイドル声優として売りだそうとしていたことが推察されます。結局本人の希望か現在の形で声優を続けられていますが。

内容面では、主人公がオタク、且つ見ているロボットアニメの世界観を崇拝している敵という展開が興味深い。
ストーリーでは、「戦っている敵が実は同じ人間だった」、「本当の正義とは何か」という展開だが、シリアスさに欠け悲壮感が伝わらない。
むしろこの作品は、全体に漂う「シニカルさ」がポイントだと思う。ガンダム〜EVAを通してロボットアニメという系はひとつの終焉を迎えてしまった。じゃあその後どうするの?という問に答えの一つが「ナデシコ」であると。そしてその答えとは、ロボットアニメそのものを俯瞰し、シニカルに描き直すという行為。
「主人公がオタクである」という設定は、明らかに主人公に転移する視聴者を意識しています。そして視聴者であるオタクという存在(=主人公)を画面内に配置することでメタ構造を生み出している。
その主人公が、お約束通りの展開でハーレムになり、エースパイロットになり、という視聴者の欲望を余すところなく実現する。逆に、EVAで描かれ続けた主人公の葛藤という部分は、要素をちりばめつつもほとんど描かれないままである。

その主人公の成長を補完する形で描かれたのが「劇場版ナデシコ」。この作品のテーマは「愛のために戦う」というのところであると思う。アキトがユリカのためにどこまでも戦うという。

主人公が見ているロボットアニメの世界観を崇拝している敵については東浩紀氏が語られている通りだと思うが、個人的にはオウム真理教の影響もあったかと思う。「アニメ(だけじゃないけど)原理主義は怖いよ」というメッセージ、そしてアニメから生き方を学ぶことへの懐疑。

まとめると、「ナデシコ」はそれまでのロボットアニメの精神性を消化した上で、「ロボットアニメって精神性とかそんなんじゃなくて、単純に美少女×メカでハッピーじゃん」という開き直りを提示した作品だと思う。そういう意味でも、2000年以降のアニメの方向性を決定づける作品であると思う。

私の毒書記録

スマートフォンで日記を書くことを思いつく

・「魍魎の匣京極夏彦
京極作品は初ですが非常に面白く読めました。
手を付けた動機は「殻ノ少女」というエロアニメを見てというどうしようもないものだったり…
ヒロイン役のあじ秋刀魚さんがいい声して
やはりかわいいヒロインが惨殺されるのはエロスを感じます。

勝手に!こえけん!らじお

みなさんお久しぶりです、10時間睡眠がデフォのかけそばです。
サークルの方でブログ上げたのでこっちにも転載します。
以下本文です。

ということで、先日の日曜よりラジオ始めました!

http://ustre.am/wK3E にて配信中ですわんわん。

いやぁgdgdで申し訳ないっす(;・∀・)

これでも一応がんばっているんですよ(´;ω;`)

エクセルシートに台本書いたり、音量バランス整えたり…

ちなみに環境は、Mac OS X10.6.7でsoundflowerとLadioCastつかってSkype音声、マイク、システム音声(BGM)をミキシングしております。マイクは内蔵ではなく、UA-1G通してBUFFALOの安物マイク差してます。モニタリングはAKGQ460使ってます(これは普通に音楽聞く用にオススメ、特にJazzは冴えます)

コーナー案、お便り随時募集中!koeken_radio@keio-koeken.netに今すぐメールを!


と、宣伝も終わったところで先日の本放送の裏話とかちょっと話しますかね。

ご存じの方もいるかも知れませんが、本放送の前に過去2回ほどプレ放送を行っておりました(アーカイブに残ってます)

そこではNEGI現代表@negipoke と同人制作者兼サークル専属カメラマンしーたけさん@she_take とやらせてもらったんですけど、本放送の日にふたりともダウンということで急遽アルファツイッタラーのじょーねつさん@johnetsu と堀江由衣こと(違 織江みかんさん@mikan_kotatsu そして日吉代表の兄さん@jas_kri に来てもらったわけです。

いやはや、じょーねつさんとみかんさんには就活で忙しいにもかかわらず参加して下さり本当にありがとうございました!

途中に本名をうっかり話すじょーねつさんには困りましたがw(まぁ私も一回間違えましたけどね…)

gdgd感満載でしたがw計3回目にしてはやっと形みたいなのも見えてきたかなと思っている次第です。

反省点としては、3人ともとても面白い話が出来る方達なんですがそれを引き出せなかったのは残念でした…

本番は若干緊張もあったようで、むしろ打ち合わせ中のほうが面白い話がバンバン出てきたのはここだけの秘密。

特にじょーねつさんなんかは去年のサークルイベの台本を担当していたということで、これからもちょいちょいそういう話をしてもらいたいかなと個人的には思っていたり…

シャフト厨のみかんさんにはまどマギやまりホリの話とか…あと彼は漫画にも詳しいですしね。

兄さんは鍵とElements Gardenが大好きということで、音楽制作の話とかも聞きたいですし。

来週はいつもの3人に戻るかもですが、これからもゲストで参加していただきたい素敵な方々でした。

一応広報兼メインパーソナリティー(ぇとしてはこれからもしっかり続けていきたいと思っております。

これからの広報活動としては、twitter、blog(今貴方が見ているこれですよ!)、らじおの3本柱でやっていきたいですね。

え?「blogが全然更新されていないじゃないか!!」だって?
すいません、今後は週1くらいのペースで更新できるよう頑張ります(^_^;)


ということです。
まさかのサークルblogも全然更新されていなかったという罠w

今期アニメも始まったことですし、これからはアニメの感想とか上げられるように頑張ろう…

あいぽんにとって歌とは何なのだろうか?

毎日更新するって息巻いていたのはいつの日のことか…
ということでお久しぶりです。昔酔った勢いで書いたものの、今までHDDの底に眠っていたのでうpしてみるゲーム、ということで表題について以前書いたものをあげてみます。



彼女はDROPS時代から歌手(アイドル)活動に従事しており,当時から歌は下手だった。今ではネットで情報をいくらでも検索できるからこのような補足は無意味に等しい行為であるが,DROPSとは国府田・神田・野中・金田・白石からなるユニット,当時では革新的かつ人気を博した声優ユニットであったとフォローしておく。因みにDROPSAice5→sphereの流れは覚えておいて損はないだろう。

さて,面子をみるとわかるとおりだが,金田と野中は5人の中で完全に(歌においては)お荷物であった。特に金田はソロパートが全くないという扱い であった。野中も当時の青二の戦略に乗せられた形で,ルックス勝負という感が強かった。そんな彼女だが,歌が下手という事をものともせず今日まで歌手活動に勤しんできたのである。DROPSファンの誰もが野中がソロ活動するとは考えていなかっただろう。歌唱力・年代的にも白石の方が妥当であったはずである。
しかし,そんな彼女ラジオタイアップから始まり,アルバムを出すことになり,ついにはベストを出すまでに至った。


彼女の歌を「あいぽん がベストとか(笑)」,「あごぽん乙」と一蹴するのは簡単だが,「歌が下手」という事を何よりも意識していたのは野中藍本人に違いない。歌にコンプレック スすら抱いていた彼女が歌手活動を行う事には想像を絶する苦労が伴ったずだ。

彼女を支えたのは間違いなく私たちファン一人一人であり,私たちが「野中藍の歌を聴きたい」という一念があったからこそ彼女は存在できるのである。彼女と私たちの間には相互扶助的な関係が存在しており,それが「野中藍」というキャラクターを形成する上で大きな役割をなした。「野中藍」というキャラクターは,ファンの「手塩にかけて育てた」という意識と,あいぽんの 「ファンに恩返しをしたい」という感情の上に成り立っており,その結果生まれた他のアイドル声優に比べより干渉できているという意識が「野中藍」に魅力を持たせているのである。

つまり,「野中藍」にとって「歌」というファクターは,偶像崇拝にありがちな彼女からファンを排斥するという動きと対照をなす形で,むしろファンと彼女の距離を縮めるという働きがあったのだと推察できる。
また,水樹や平野と比べ「歌が下手」という要素自体が差異化を生みだし,「価値観の多様化」によって生まれたニーズに対応できたという事も言える。
青二の戦略にうまく乗っかれた彼女が (彼女の先輩である神田がもろくも失敗したことは考慮しておくべき)ヴィジュアルを前面に出すのではなく,あえて「歌」を前面に出して売り出したことの意義は大きい。
単純に,彼女の知名度・ルックスで売り上げが期待できたとも考えられるが,それよりもむしろ「彼女の声質は特徴があり一瞬で聴き分けられるところに魅力がある」と話し,CDを売り込むことを重視したプロデューサーの意思を尊重したい。


さて,ここでもう一度「あいぽんにとって歌とはなんだろうか」という命題に立ち戻ってみたい。
彼女にとって歌とはあくまでも「ファンへの恩返し」である。この結論に異議をはさみこむ余地はない。ただそれが,ファンの転移を引き起こし,結果として商業的にも成功する事になったのにすぎないのである。


今読んでみるとなんか偉そうな事書いているなー位にしか思わないのですが、当時の私は(今でも)かなりのあいぽんファンでしたのでまあお許し頂きたいのであります。